「九州 1」新発売です

2008/11/29

フェルメール展には行ったけど

えらい混んでるようなので、行こうか、止めとこうかと逡巡していた
フェルメール展なんですが、
金曜の夜は比較的すいているということで、行ってはみましたよ。

で、どうだったかと言いますと。
人込みが苦手なワタクシとしましては、かなりつらい状況でしたねえ。
「これじゃあ、部屋で図録を見てたほうがずっとイイな」
「自分は美術館という空間には向いてないな」
などと、展示室の隅にある椅子に腰掛け、後悔することしきりなのでした。

それでも、密集するオバハン、オッサンの隙間から、
ちらりと見えるフェルメールのまったりとしたテクスチャーに感嘆してみたりもしましたが、
次の瞬間には、がさつなおしゃべりにゲンナリとしていたのでした。
今日ばかりはノイズ・キャンセリング・ヘッドホンが欲しくなりましたよ。

まあ、愚痴ばっかりではなんなんで、肝心な絵のほうの感想も少しは書いてみますと、
この時代は、どの画家も構図が図形としてきっちり計算されてるんですねえ。
文章だと伝わりにくいんですけど、三箇所のオレンジ色を結ぶと二等辺三角形になるとか、
同じ斜めの角度がリズミカルに描かれているとか、そういったことが盛りだくさん。

あと、フェルメールは他の画家と違って、コントラストの使い分けが巧みでしたねえ。
ひとつの画面に、ぼんやりとしたコントラストと、くっきりとしたコントラストが
共存しているんで、そこから緊張と緩和が生まれてるんですねえ。


それはそうと、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展が12月7日までなんですよねえ。
これもまた混んでるんだろうなあ、どうしようかなあ。

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