月刊漫画「ガロ」の思い出 その1
昔々、高校生の頃の話。
クラスメイトのK君がニヤニヤしながらこう言った。
「今月号のガロの読者欄を読んだらさあ、
『僕の住んでる町ではガロが1軒の書店にしか置いてなくて、入荷するのは2、3冊だけなので、
時々買えないことがあります』って書いてあったんだよ。
で、住所みたらココなんだよ。オレ、こいつとガロを取り合ってたんだなあ」
K君、K君。オレも毎月、その店でガロを買っていたのだよ。
なので、投稿者とK君とオレとの3人で、その2、3冊のガロを奪い合っていたわけだ。
オレは発売日に買ってたんで、ほぼ毎月買えていたがな。
その店は毎月3冊仕入れればきっちり売れるのに、なぜか月によって2冊だったり3冊だったりするのが謎であった。
月刊漫画「ガロ」の思い出 その2
ガロは発売日になっても店頭に並ばず、何日か遅れて入荷することがあるという、
他の漫画雑誌では考えられないようないい加減なところがありました。
それでもって、「作者にギャラを払ってない」とか「いつ潰れてもおかしくない」とか色々言われてたんで、
発売日に並んでいないと、他の2人に買われたという可能性もさることながら、とうとう廃刊か?
ともこちらは考える訳で、書店員さんに「ガロって入荷しました?」と訊かざるをえないんですよ。
で、ある月は入荷が10日くらい遅れたんで、僕のほうは10日間毎日「ガロって入荷しました?」って訊いたんです。
そしたら、その書店員さん、ちょっと勘違いしちゃったんだろうねえ。
次の月の発売日には、店の棚に10冊のガロがずら~と並んでおりました。
でも、町でガロを買うのは3人だけ。
7冊のガロは1ヶ月間、棚に残ったままでした。
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