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2008/06/13

秋葉原の事件

はじめにニュースを知ったときには、別世界の出来事として捉えてたんだけど、日が経つにつれ、じわじわとダークな気分になってきた。

というのも、それまですっかり忘れてたんだけど、事件の一週間くらい前に新宿を歩いてたら、警官から、サバイバルナイフを持っていないか、バッグの中身を見せるように言われたことを思い出したんだよね。
僕はいつでも大きめのショルダーバッグに一眼レフデジカメを入れて持ち歩いてるんです。警官は、「サバイバルナイフを買ったことはあるか?」「同じような質問を前に受けたことは?」と訊いてきたんだけど、その時は、「新宿で、まわりには悪人面のやつがいっぱいいるのに、オレみたいなひょろひょろしたのに声かけるなよ」と思ったわけですよ。
その後、立ち去りながら、その警官を遠目に見ると、やっぱり、気の弱そうなやつに声掛けしていたんだよな。
今、思えば、警察は、「繁華街で」、「オタクが」、「サバイバルナイフをふりまわす」という見通しの元に、防犯活動をしていたんだな。

事件の後に犯人の人生が明らかになるにつれて、自分と犯人との違いは、実はそれほど大きくない気がしてきた。まあ、僕のほうはアートの一点で、なんとか自分を支えているんだけど、明確な違いはそれくらいで、エリートコースからドロップアウトして、社会の底辺の暮らしをしていてと大きな共通点を考えるにつれ、いたたまれない思いになってくる。
ここ一年くらい、ニュー・エイジ系のニール・ドナルド・ウォルシュの本を読んで、ポジティブ・シンキングを心掛けてきたんだけど、こういうことがあると、どうしても心がネガティブな方向に行ってしまいますね。

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